【長編】距離

柚希 side

「朱菜って、年下にモテるのね。」


「そうね。」


私は、朱菜を好きな男を思い浮かべた。


修、陽向、芯。


うちの孫たちは、みんな朱菜が好きだ。


修は、別だけどね。


陽向は、叔母と甥がダメなことを知り諦めた。


今は、一応彼女がいるみたい。


陽生が言ってた。


陽向が、陽生に聞いたのだ。


『僕と朱菜ちゃんは、ダメなの?』


泣きながら聞いてきたらしい。


陽生は、そんな陽向に丁寧に説明したらしい。


陽生は、それを修にはできなかった。


嘘でも言えなかったのだ。


芯は、どうするべきか。


とりあえず、朱菜と修がくっついてくれればって感じよね。


「でも、なんでなのかしらね?」


私には、わからなかった。


娘に対して失礼だろうけど。


どこにでもいる子だから。
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