【長編】距離
「私たちじゃわからない魅力があるんでしょうね。」


陽菜もわからないのね。


そりゃ、そうよね。


「けど、聞きたいわよね?」


「芯までが好きになるとね。」


陽菜は、苦笑い。



「たしか、7歳差よね?」


「はい。
今日だって、芯が聞かなかったから.....」


「ホント、理解しがたいわ。
芯とみきみたいにいとこ同士ならね。」


「けど、朱菜と修、陽向は、年齢が近いから...」


「あの頃は、こんなことで悩むなんて思わなかったわ。」


朱菜って、魔性なのかしら?


けどね。


朱菜と修が、惹かれ合ったのは、運命だから。


そう、信じたい。


あの言葉があったから、修がそばにいる。


約束を守る必要はないんだけどね。


けど、あの言葉通りになったら、運命だけど奇跡だって思うから。
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