傘、貸しましょうか?【短編集】

それから師匠は音もなくきえた。

神社に行くたびに
師匠を思い出す。

探したりとかもしたけど、
結局見つからなくて

少しずつ日が経ってくるにつれ、だんだんと、その存在が薄くなっていた。


今神社にいて雨が降っている。

ちゃんとした傘を差して立っている。


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