傘、貸しましょうか?【短編集】

それから、その女の子と明日会う約束をした。

別に傘は返さなくても
よかったけど。


でも、少し笑顔だったあの子に、少し安心した。


師匠のように話は聞けないけど、

「僕も、傘を貸せる人間に
なれましたか?」

師匠に向けて言った。

《その日の雨は何故かすぐやん で、
雲が浮かぶ空が
すごく綺麗に見えた。》


【END】

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