傘、貸しましょうか?【短編集】
ある日いつも駄菓子屋に来ている
一人の女の子が駄菓子屋に来たとたん泣き出しました。
「どうしたの?」
いつものように優しく声をかけると
「…とおく…にいくの…。」
しゃっくりをあげながら
ゆっくり説明してくれました。
どうやら親の都合で、
どこか遠くに行くようです。
でもここに居たいと女の子は言います。
「あのね、駄菓子屋のおばちゃんとね、離れるの寂しい。」
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