傘、貸しましょうか?【短編集】
あぁ、貴方が駄菓子屋を建てたいって言った意味がわかったわ。
そう思いながら、嬉しさで涙を流し言いました。
「なら、戻ってきて。」
その言葉は、何処かにいる貴方に贈りました。
それから、母親と娘は仲直りしました。
女の子の言葉を聞いて、
母親の言葉を聞いて、
娘はこの思いを繋げる決心をしたのです。
母親は成長していく娘をみて思います。
この駄菓子屋があってよかった。
《貴方の嫁でよかった。》
【END】