傘、貸しましょうか?【短編集】
「おばちゃんじゃなくて、お姉さんよ。」
私は嬉しくなってジョークをとばす。
やっぱりここは必要なんだ。
おまけでソーダの飴玉を渡した。
お母さんが小さい時によくくれた物だ。
女の子は笑顔で、
「ありがとう。」と言った。
それから帰る時、
「また来ます。」と言って帰った。
お父さん、今初めて駄菓子屋建ててくれて
ありがとうって思った。
まだ嫌いだけどね。
《さぁ、頑張らないと。
こう見えてまだ若いんだからね。》
【END】