傘、貸しましょうか?【短編集】
家出した俺は行く宛てもなく、雨が降り出したから、
バス停で雨宿りしていました。
もうここで住んでも良いかなっと思っていたところに、
一人の女の子が自転車でこちらに向かってきていました。
どうやら俺と同じで雨宿りしにきたようです。
初対面だった女の子に俺はいきなり「…お腹すいた。」と言いました。
再び言うとその子はコーラ味の飴玉をくれました。
懐かしい味や見た目、何処で買ったか聞くと
「この道を奥に行った駄菓子屋さん。」
と俺が思っていた所を言いました。