傘、貸しましょうか?【短編集】
「お姉さん!おばちゃん呼んで!」
この言葉を聞くまでは。
「ちょっなんで?!」
俺はまた一人焦りはじめました。
「あっ先輩ぃ~!」
その時聞こえた声に俺は振り返りました。
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「あっ先輩ぃ~!」
隣の子はいきなり声をだした。
隣の子とは昨日傘を貸した女の子。
その子を見ると急に師匠に会いたくなって
師匠のいい話で聞いたことを頼りにこの駄菓子屋に来た。