傘、貸しましょうか?【短編集】

僕は師匠に迷わず
お金をだした。

ちっちゃかったから
そんなにお金は持ってなかったけど

師匠は大事そうにそれをポケットにいれていた。


「オ~レのことは”ししょう” とよべぇ~。

あと小僧、
大切な人の手を離すなよぉ~」

最初に聞いたいい話は、
これだけだった。


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