アダルトサバイバー独女37歳
私はアダルトサバイバー
私にだってきらきらした時代があった。
人の目で生きないこと。それがどんなに大変なのかはわかってはいる。でもいつもどこかで、そうあれればいいなと思っていた。他人の顔色も見ずに傍若無人になれる程、私の心臓は強くない。
どこの男も女は20代20代という。
29歳を通り越して30歳になったとき、私の中で何かが切れた気がした。
他人の目で生きないこと。その分自分の人生を誰のせいにもできないけれど、自分の納得いく人生を歩むことができる。
友達の結婚
友達の出産
東電OL殺人事件― 友人が殺害される。
インターネットで知り合った彼
海外での恋
婚活
―手が滑ったと思った途端、皿がパリンという音とともに真っ二つに割れた。
漠然とした不安と共に、云い得ない爽快感がほとばしった。