【短】君がいたころ
君がいたころ
俺と美沙は付き合い始めて約1年が経とうとしていた。


明日、7月15日が俺と美沙の記念日だ。


だから明日記念に海に行かないか?と誘ってみようと思う。




「美沙、お前海好きだろ?明日記念日だし、一緒に海に行かね??」

「ホント?行く!!絶対に行く!!あー、楽しみだなぁ!!」


俺が、誘うと美沙はとても喜んだ。


「お前、海好きだなぁ」

「だって、海すごくきれいじゃん!!あと、波の音とかすごく落ち着くし!!」



そういって美沙は笑顔になった。

俺はこの笑顔が好きだ。



って、こんなこと言ってる俺はかなり重症だな…。

美沙がいなくなったら俺は多分泣くだけじゃすまないだろう…。


しばらく壊れてしまうと思う。




そんなことを考えていると、



「どうしたの?考え事?」




不意に声をかけられた。正直かなり焦った…。

確かに、考え事はしてた。


だけど、正直あれは考え事というよりは妄想だ。



「な、なんでもないよ!!」



俺は焦って返事をした。





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