The Black Lens

日に日に
君への想いが複雑になってゆく。



僕は君を許さない。

僕は君を許せない。

僕は君が好きだった。

僕は君が憎い。



君さえいなかったら、
僕はこんなにも苦しむことは
無かっただろう。



だけれど、
君がいなかったら、
今の僕はいないだろう。



僕の前の君は好きだ。

事実の君は好きだ。



けれど。



理由の中の君は、

想像の中の君は、

彼女といる君は、





大嫌いだ。



どちらが真実なのだろうか。

< 2 / 16 >

この作品をシェア

pagetop