女の子!?ときどき男の子!?〜アイドル奮闘伝説〜
今の瑞紀の一言で楽屋内の空気が凍った。
「俺は認めねーぞ。女がわざわざ男装してアイドルやるだと、ふざけんのもたいがいにしろよ。どうせ、こんなかの誰かと話せればいいなとか下心でやろうとしてるんだろ」
…瑞紀くんってこんなキャラ?
沈黙が続く
「否定しないってことは図星か。これだから女は」
プチンッ
「こっちが黙ってきいてりゃあ調子乗りやがって。下心でやろうとしてるだと、そっちこそふざけんじゃねえ。この二重人格野郎が」
周りは唖然状態。
「私だって出来ればやりたくない。だけど断ろうとしても流されたんだもん」
海璃の目から涙が一筋つたった。
「俺が悪かった。ごめん。言いすぎたな」
海璃は涙を拭いて、
「別にいいよ。悔しいからデビューすることにした。椎野瑞紀。私はあんたを越えてアイドルのトップになってやる」
ドキッ///
えっ俺何こんな女にドキッとしてるんだよ。
でもこいつは確かに今まで出会った女とは違うのかもな。
「越えられるなら越えてみれば、まぁ無理だと思うけど」