スイート＊ハート～絆のラブリーDAYS～

ウェディング

「……家、買おうかな」




お父さんに結婚を
許してもらって


あとは冬休みに
先生の実家に
ご挨拶に行こうと決めた。



私は まだまだ子供。


結婚が決まったとたんに
周りがいろいろ動き出し
忙しくなることを知らなかった








土曜日、家に遊びに来て
部屋で先生はのんびり
私は机に向かい宿題をしてると



ベッドに座り
寝そべる藤くんの
背中をなでなでしてた先生が



「オレも もう年だし
結婚するなら家 欲しくない？」



私はシャーペンを机に置き


先生の方を振り返る



「家？」


先生はうなずいて


「明日、モデルハウス
見に行かない？」



家 欲しくない？って言われても


明日、モデルハウス
見に行かない？って言われても



私には さっぱり わからない



椅子から立ち上がり
先生の隣に座る



「買った方がいいの？
っていうか、そんなに
簡単に決めちゃうことなの？」



「だって、ずっと賃貸よりは…
それにローンのこと…
オレの年を考えても………」


「ん～？
ローンとか言われても
わかんないよぉ」



困る私に 先生は苦笑いして



「藤くんも一緒に暮らすなら
一戸建てがよくない？」


…………藤くん。
そうか、そうだよね。



私と一緒に藤くんも
連れて行きたい