テレパシーハート
う〜ん
パチッ
「あっ爽薫大丈夫」
「えっ鈴霞?ここは」
「保健室だよ」
「保健室?なんで」
「覚えてないの?サッカーやってる途中に奏魅に見とれてたらボールが直撃して気絶したんでしょ」
「あっそうか。って俺は高橋を見てたんじゃなくて」
高橋奏魅【タカハシカナミ】
とは鈴霞の親友で、学校のアイドル的な存在らしい。
「隠さなくていいよ。いつも奏魅のこと見てるもん」
「はぁそれは勘違い」
「もう大丈夫そうだから私教室戻るね。あと応援してあげるからね」
「だから勘違いだ」
応援するってことは俺は眼中に無いってことだよな。ショックで当分立ち直れない。
そんなときある人が保健室に入って来たんだ。
「爽薫くん居ますか?」