*ハナコイ*
『ロゼア…気持ちを伝える事は悪い事ではないよ』
お月様の優しい言葉に、私はますます王子様への気持ちが抑えきれなくなってしまった。
だって…こんなに好きなんだもん…
そして私は、これ以上だめだって思いながらも、白いバラを一本と小さな紙切れをそっとベンチに置いた。
これで最後。
少し時間はかかるかもしれないけど…
きっとふたりの事を祝福できる日がくるって思うんだ。
だから…だから今だけは、溢れるこの思いを…
あなたに伝えてもいいですか…?