*ハナコイ*
美しいバラに囲まれて、ロゼアの姿の私が笑っている…
その隣にいるのは…
―――――
「…ゼアッ!」
「ん…」
「ロゼアッ!」
ゆっくり瞼をあけると、目の前には王子様の姿が…
「王子…様…?」
これは何?夢の続き?
「心配した…いきなり倒れるから」
そう言って私の体を抱きしめる王子様の腕は、少しだけ震えていた。
「どうして…?なんで私まだ…んっ」
私の唇に優しく王子様の唇が触れた。
「ロゼア…」
そのまま王子様は私を押し倒し、何度も何度も口づけをした。
「おうじ…さま」
目の前にある大好きな人の顔…
その顔に触れようと、そっと手を伸ばすと王子様に掴まれそっと地面に抑えられた…