*ハナコイ*
*8日目* -番外編-
――――――
「う…ん…」
まだ眠い瞼を開けて体を起こそうとしたけど、なんだか体がすっごく重い…
「どうしたの、ロゼア?」
そんな私に優しく声をかけてくれたのは…
「王子…様」
今こうして、私の隣にいる王子様。
夢じゃないんだよね…?
私…あなたに思われているんだよね…?
王子様はベッドからゆっくりと体を起こすと、人差し指をそっと私の唇に当てた。
「セルジュ。そう…呼んで?」
そう言って意地悪そうに笑う王子様。
恥ずかしくなって顔をそらそうとしたのに王子様に両頬を抑えられて、私と王子様の顔はすごく近くに…