one
「はぁっ?」
「もう、いい加減やめてくれません?嗅ぎ回るの?」
「取りあえず、道端じゃなんですから、何処かで話しません?」
「えぇ、では、我が家はどうでしょう?」
「良いんですか?妹の理名さんも帰って来るのに。」
「良いんです。もう、何もかも。」
「では、行きましょう。」
悲しそうに遠くを見る瞳は死に向うようだった。
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