one
「翔、おはよう。」
「おはよう、潤。」
いつものように何事なかったように登校した。
「最近、雅紀君学校にちゃんと来てるね。」
「あぁ。」
「そう言えば理名ちゃん転校したよね?」
「前から行きたがっていた女子校に転入したんだ。」
「へぇ〜。」
「大崎、ちょっと。」
「はい。」
「妹、女子校になれたか?」
「えぇ、もうすっかり。」
「そうか、良かった。じゃぁ妹によろしく伝えといて。」
「はい、分かりました。失礼しました。」
何事もなく極普通な家族になって行くのがよく分かるそんな風に感じていた。
ある疑惑を除いては・・・
< 55 / 80 >

この作品をシェア

pagetop