one

外側と当日

「理名、火事だ!早く、逃げて!。」
「でも雅紀は?」
「大丈夫。父さん達、助けてすぐ行くから。」
「うん。早く、来てね。」
「兄貴?理名の代わりに俺が死ぬから。もう、父さん達は助かんない。だから、兄貴は理名を守って。」
「そんなこと出来る訳無いだろ。」
「大丈夫、兄貴なら。」
「でも・・・。」
「早く、行ってあげて俺が初めて本気で愛した理名のところに。」
「分かったから早く、雅紀も。」
火の手が迫り、逃げ場所が無くなろうとしていた時、僕はもう、どうでも良くなり呼吸が辛くなってきた。
「兄貴?理名の代わりに
死ぬから。」
「えっ。」
雅紀が僕の背中を押し外へ行き。雅紀は火の中に行った。
< 58 / 80 >

この作品をシェア

pagetop