one
そんなこともあり、なんとか差し替えできた。
いよいよ、結婚式当日。
「翔一?変じゃない?」
「大丈夫。似合ってるよ。」
「結婚おめでとうございます。」
「おめでとう。」
「有り難う。」
「理名さんはウェディングドレス似合ってますね。」
「僕達は招かれ無いと思っていたんですけど。」
「まさか、潤の友人なんで今日も宜しくお願いしますね。」
「いえいえ。」
「有賀、先行ってて。」
「はい。」
「貴方とは二人で話したいんですけど。」
「別に構いませんけど。」
「有り難うございます。」
「貴方は家の心配とかしないんですか?」
「いえ、別に心配してませんよ。それに僕は次男なんで。」
「僕の家は小さいながらも長い歴史を持つ不動産家でした。それに市議会議員の後援会の会長も務めるなど地元じゃ有名な家系でした。地元と言っても田舎なんですけど。」
「それがどうかしました?」

僕は時間を潰す為に珈琲を飲むことにしました。
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