君◆依存症
19時頃、母の声で目が覚めた。
母はあたしの腫れた目を見て驚いていたけれど、何も言わずに買物を頼んだ。
私は気分転換もかねて、外に出ることにした。
夜の外は涼しくて、自然と心がやすらんでいった。
でも、泣き続けて腫れた目がヒリヒリと痛む。
母には食パンを買って来てと頼まれたので、コンビニに行った。
コンビニに着くと
―見慣れた後姿―
ゆっくりと近づき、顔を覗き込む。
岾斗だ。
ただ顔を見ただけなのに涙が溢れそうになってしまう。