キミがスキ
「内緒~っ♪」
「なんでだよ」
「へっへ~ん♪♪」
あれ…?怒ったかなぁ…?
龍哉は片足を伸ばしてもう片足を体育座りする感じを
少し緩めた状態で顔を下に向けてしまった。
「あっ…あのね龍哉…教えるから怒らないで…?」
必死に問いかけてみるものの返事はない。
「龍哉…ゴメ「ゴメン…優花…」
私が口を開くと同時に龍哉の口も開いた
「えっ…?」
「ゴメンな…今日の事…」
今日の事って…?あぁ。体育の時の事かな…
「大丈夫だって何回も言ってるでしょ?もう気にしないで?」
「でも…俺二回も同じ事させちまったし普通なら優花も笑えないはずだろ…?なのに優花は俺を一切責めずに笑ってくれてて…その笑顔が作りもんだったら俺…」
「龍哉?私無理矢理笑ってないよ?確かに普通なら笑ってられないと思う。だけど龍哉が側に居てくれるから私は素で笑えるんだよ…?龍哉と居ると忘れられるから…だからもう大丈夫。これからもずっと一緒に居てね…?」