キミがスキ

「いっ…今はまだ良いや…」


「なんだそれ。じゃあ言いたくなった時に言えよ」


私は小さく頷いた。



それから龍哉は家まで送ってくれて帰り道に繋がれた手はすごく温かかった。


「ただいま~♪」


私が小走りでリビングのドアを開けるとそこには笑顔で机にご飯を並べいるお母さんと

ソファーで雑誌を読むお兄ちゃんの姿があった。



久しぶりにそんな光景を見た私はある言葉を無性に言いたくなった。



「お母さんもお兄ちゃんも大すき!!」



その言葉に二人は驚いた顔をしながら私の方を見た。


「あら♪優花おかえりなさい♪いきなりどうしたの~」


「お前バカ?」


う"…お兄ちゃんウザイ…



「さっ食べましょ~♪♪」


お母さんの言葉と共に私とお兄ちゃんはテーブルに座った。
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