キミがスキ
「彰人はちょっとしか出ない声でこう言ったの。」
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「お前が泣いてどうするんだよ…泣くなって言ってんだろ?ご飯もちゃんと食べて俺の分まで胸張って生きろ。俺が一緒に居てやれなかった分咲哉と優花と一緒に居て…やって。あーぁ…何で俺なんだろうなぁ…もっと普通の生活がしたかったな…お前と咲哉と優花と色んな所行って入学式とかも行きたかったな…咲哉が大きくなったら絶対一緒に飲むんだって思ってたのに…優花には彼氏が出来て俺が反対して…親バカってのをやりたかった…」
「成人式だって出たかったし…っ…なんで…!なんで俺なんだよ!!まだ21なのに…もっと皆と居たかった!なのに…なんで………なぁ…最後に咲哉と優花に手紙を渡して欲しい。それから大きくなったら伝えて欲しい事がある。悔いの無い人生を生きろって。後…俺の事を忘れるな…って…亜子…これから辛いだろうけど頑張ってくれよ?お前は1人じゃない。咲哉も居るし優花も居る。それと亜子の事が大好きな俺が居る事を忘れんな。」
「お前なら大丈夫だ。なんたって俺が惚れた女だからな…?今までありがとうな…こんな俺をずっと好きって言ってくれて…一緒に居てくれて…お前と結婚して子供が出来て少しの間だったけど幸せだったよ…」
「亜子…愛してる」
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