キミがスキ
嘘
「優花。起きなさい」
んん~?お母さん?
あっ!!そっかぁ…今日帰るんだっけ…
寂しくなるな…でも仕方ないよね!
「おはよ。優花♪」
リビングにはニコニコ顔のお母さんと携帯を触ってるお兄ちゃん達のそんな何気ない姿を見て少し悲しい気持ちになった。
「優花…?ゴメンね…?側に居てあげれなくて…」
悲しい顔をする私を見てお母さんまで悲しい顔をした。
「ううん。お母さん居なくて寂しいけどお兄ちゃん居るから大丈夫!」
「ゴメンね…。咲哉にも優花にも寂しい思いさせちゃって…」
今にも泣き出しそうなお母さんと私の顔を横目で見たお兄ちゃんは
携帯を机に置いて雑誌を開きながら言った
「大丈夫だって。世話焼けるけど優花の面倒みんのそれなりに楽しいし。つかコイツ最近あんま帰って来ないし?」
はー!!??帰って来てるし!
それにいっつも家に居ないのはテメーだろーが!怒
「そうなの?優花?」
「違うよ!お兄ちゃんだし。いっつも家に居ないのわ!」
「はー?お前だろ!」
「お兄ちゃんだよ!」
私達が言い争っていると後ろから笑い声がしたので振り返ってみると
朝ごはんを並べながら笑ってるお母さん。