キミがスキ
「なん…で…?」
龍哉は窓の方を見てゆっくり話始めた。
「あの日…優里を見かけた時すぐ分かったんだ…援交だって…前からメールとか来ててでも無視してたんだ…まさかまた援交するとは思わなくて…最初の日家に上げたんだ。優里に辞めろって言ったら優里聞かなくてさ…私の言う事聞いてくれたらとか言い出して…最初は断ったんだけどアイツ、リストカットしてたからどうしても自分を傷つけて欲しくなかった…」
「待ってよ…なら何で最初に言ってくれなかったの!?」
「ゴメンな…傷つけたくなかった…」
「傷つけたくなかったって…嘘つかれてる方が傷つくよ!龍哉…酷いよ!」
どうしよう…泣きそう…
ーーーーフワッ
!?
涙が出そうになった時龍哉の腕に包み込まれた。
「本当…ゴメン…ゴメンな…」
龍哉…声が震えてる…
嘘つかれてた事はショックだった。
でも龍哉の事大好きだし信じたい…。
私はそっと頭を上げ龍哉に軽くキスをした。
「…!優花…?」
「龍哉…この前言ってた事何だけど…」
「言ってた事…?」
「うん…約束事…」
私の言葉に龍哉は軽く笑ってもう一度私を抱き寄せた。