キミがスキ

「白木君は最低な男だ!!」


「だからテメーに龍哉の何が分かんだよ?それにあんな女捨てられて当然だ」


純…!!そんな事言ったらダメじゃん!!刺されちゃう!


「な…な…なにが当然だー!!」

男子生徒はナイフを持ったまま純の所に走る。

「やべー。こいつ理性飛んでんな(笑)」


だけど純はとっさにかわして男子生徒の背中を蹴り転ばせてから手に持ってるナイフを屈みながらとり見下したように言う。


「これは人に向ける為にあるんじゃないからね?使い方間違えちゃダメでしょー(笑)」


だから純!挑発したらダメだよ!!バカぁ!


「うるさいうるさいうるさい!!」


そう言いながら男子生徒は純を殴り床に転がったナイフをもう一度手に取る



ダメ…!!今度こそ危ないよ!


「しっけーなー…使い方間違ってるって…言ってんだろーが!!」


ーーーーバシッ


「キャーァ!!!」


悲鳴と共に純は男子生徒の腕を蹴飛ばしナイフを落とす。



っと私の所にナイフが転がってきた。




う…嘘…これって拾った方が良いよね…?


私が拾おうとした時…………



「お前は………」


………え?

倒れ込む男子生徒が顔だけあげて私に言う。


「お前のせいって言ってた…椎名さんわ…お前の事がまだ好きだからって白木君に捨てられたって言ってたんだ!!」



私の事がまだ好きだから…?


そんなはず無いよ…龍哉は優里ちゃんが好きなんだから…


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