キミがスキ
………………嘘…でしょ…?
そこに居たのはカッターを持った方の手首を掴み
腹に足をあてる龍哉だった。
なん…で…?
「龍…哉?」
純が言う。
「おー久しぶり。真希が呼びにきてさ。」
真希…だったんだ……。
「でお前わ何?優里が好きなの?」
龍哉は足をあてたまま男子生徒に言う。
「そうだ!!離せー!!」
「だったら俺に言えば?関係ねぇ奴巻き込むな」
ーーーードン
龍哉はあててた足で男子生徒の腹をおもいっきり蹴飛ばし
廊下に倒れこんだ男子生徒は咳き込み近くに居た先生が何処かに連れていき
事情を聞くために純も一緒に行った。
周りの皆は帰り始めたけど
私は腰が抜けぺタリと床に座り込んだ
「優花…大丈夫か?」
龍哉が私の前に座り言う。
「あ…うん…大丈夫…」
私は心配かけないように精一杯の笑顔を向け言った
「ふ…お前昔と変わってないな。そうやって無理に笑ったり。強く見せてるけど実は弱くて。そう言う所好きになった。」
好き…今さら何?
「だけどあん時は優里もほっとけなくて…優里と付き合ってからもずっと優花の事考えてた…」
辞めてよ…………
「俺…お前の事が忘れられない…」
ーーーーギュッ
龍哉に抱き締められる
「好きだ…」
!?
抱き締められたまま前を見ると私のバックを持ってる純が居た。
私と目が合った純はそのまま後ろを向き歩き出す
「ちょ…龍哉!!離して!!」
「離さない…」
「離し…ん…」
「黙れよ…」
龍哉はそう言って私の唇を激しく奪う