キミがスキ
「じゃ…また後でな…純…」
そう言って春樹くんは真希を連れ隣の部屋に入っていった。
「優…っ花…ゴメン…ね…」
私達も部屋に入ろうとした時真希が必死に謝ってきた。
「…ん…。大丈夫だよ?それより真希が無事で良かった…じゃぁ…またね…」
ーーーパタン。
………うわぁ…キレイ…
高そう…しかも今日1日なんだよね…
でも先生達が用意してくれた部屋だし…
「優花…風呂行けよ…」
突然ソファーに座っていた純が渋々口を開く。
「うん…」
お風呂に入った私はこれでもかって言うくらいに身体を一生懸命洗った。
何回も涙を流しながら………。
お風呂から出た私の顔を見て純は呟いた。
「まじで…ゴメン…」
純…震えてる…
「大丈夫…大丈夫だよ純?」
「無理すんなよ…俺…優花の事守るって決めたのに…なのにっ…」
ーーーダンッ。
純が壁をおもいっきり叩いた。
「優花っ…ゴメン…ゴメンゴメンゴメン…」
純が震えながら涙を流す。
純…泣かないで…悪いのは純じゃないよ…
あと時他に出来る事があったはずなのにっ…
純……ゴメン…ゴメンね…
ギュッーー。
私は涙を流しながら無我夢中で純に抱きついた。