キミがスキ
「あはははは!柊護くんだよ~」

真希が私から離れて柊護を優しく撫でる。

「可愛い~なぁ~♪てか優花髪伸びたねー♪地毛でしょ?」


「うん♪頑張ってるもん♪」


「いーなぁ♪私全然伸びないし…ってかすぐ切るし(笑)」


「真希はボブが1番可愛いよ!」


私がニッコリ笑いながら言うと真希はもう一度抱きつき背中をポンポンと叩きながら言った。


「可愛いーのはアンタよ。もうハタチなのに全然見えないしね…それに未来ちゃん達と友達みたいだし」



「え?だって買い物行く時とかは友達になってるもん!!お揃いのゴム付けたり♪」

「うん…やっぱりハタチに見えないわ…」

「え???」


「ううん。そろそろ行くね。今日は春樹と外食だから♪」



「わかった♪ならまた電話かメールしてね♪」


それから真希達と別れ、買い物をして家に帰った。



今は実家から少し離れた所に住んでる。

だから真希ともお兄ちゃんともめったに会えないんだ


「たっだいまー!!」

未来がバタバタ走りながら誰も居ないはずの部屋に向かって言う


「おかえり」


……………え!?


「あーっ!パパーぁ!」


嘘!?今何時?


まだ7時じゃん!!

何で!?


「おかえり。優花♪おっ。柊護寝てんだぁ♪かして」

そう言って純は私の腕から柊護を抱き上げた。


「純どうしたの…?」


「え…あぁ。今日は早めに終わらせてきたんだ~♪皆の顔が見たくて♪」


純は今トラックの運転手をしてる。

だから遠くに行くときは私達も連れてってもらうの♪


「………パパ?」

っと柊護が目を覚まし…


「お腹…空いた…」


「あっ♪じゃあご飯作るね♪」


私は急いでエプロンを付け髪を結んでから台所に立った。



「未来と柊護はパパと遊ぼー♪」


「やったー!パパと遊ぶの久しぶりー!」

そう言いながら未来は純の膝に座る。


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