私の執事サマ
第三章
将が去った後、私たちは食堂へと向かうことに。
この家には専属のコックさんもいるらしい。
どんだけ豪華なディナーなんだろう…
想像しようにも孤児院育ちの私にはとてもじゃないけど想像できない。
食堂に入る時にも春樹と和樹が扉を開けてくれる。
どうにもこの扱い慣れないなぁ…
なんて思いながらいつか慣れる日が来るだろうと思い、案内された席へと座る。
この部屋も他の部屋と同じ位広いのだが…
慣れとはすごいものでやっぱり広いな…としか思わなくなっていた。
食堂をキョロキョロと見始めて数分後、馨さんが来て
『お待たせしました。今日はささやかですが彩華さんの歓迎会をしようと思い、コックに張り切ってもらいましたよ。』
と言って座った。