私の執事サマ

朝ご飯を食べ終え、私は春樹と和樹からテーブルマナーについての指導を受けていた。


『左手にフォーク、右手にナイフ。そしてあまり大きく切らずに一口サイズに切って食べること。これはテーブルマナーの大原則ですからしっかり覚えておいてくださいね。』


『あと食器の音がカチャカチャしないように気をつけろよ?もともと食事ってのは会話を楽しむ場だから余計な音はさせないようにしろよ?』


『は~い!…んっと、こんなカンジ?』


私が言われたことを守って食べようと口を開けた瞬間…


『『ストップ!!!』』


『ふぇ!?』


な、何~!?


『どこのお嬢様にそんなに大口を開けて食べるお嬢様がいるんだよ…。』


『あまり口を開けずに食べ物が入る最低限でいいんですよ。』


…細かいなぁ


でもこの位で音を上げる私じゃないんだから!!!


『よしッ!!』


私はそう言って自分の両頬をパシンッ!!と叩いた。


私は気合いを入れ直してもう一度初めからやり直すことにした。


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