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還菜ちゃんが居ない1日はあっという間に過ぎていって放課後になった。


先生に頼まれたプリントを持って還菜ちゃんの家まで行くと,家の前に先輩が立っていた。


「…こんにちは。」


私が挨拶すると,先輩が片手をあげて

「よっ」

と言いながら私の頭をポンと軽く叩いた。



たったそれだけなのに,心臓がうるさく鳴った。


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