愛誓 ~アイチカ 初恋物語~


お兄ちゃんの眉毛がビクッと動いたのを、あたしは見逃さなかった。




『……いるんだ?』



「…ああ」



その声は、初めて聞く、甘く優しい声だった。




『じゃぁなんで、いっぱい彼女いるの?』




これは当然の疑問。

でもあたしは、何となく理由が分かる気がする。




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