愛誓 ~アイチカ 初恋物語~


でも、あやまっても先輩に迷惑をかけることには変わりない。



「…恋は自己中でいいんだ」



唯斗兄ちゃんはいきなりそんなことを語りだした。



「自分の気持ちを押し込めるような奴の方がよっぽど馬鹿だ」



『……?』



「迷惑かどうかはあっちが決めること」



『……』



「明日、神谷翔とちゃんと話してみ?」



唯斗兄ちゃんはそう言って、あたしの頭を撫でた。




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