空から愛してる
―出会い―

いつもどおり、7時に起きる。
そして鏡を見る。これが毎日の日課になってる。


「よし!
 いつもの私だ。」


奈緒と待ち合わせ、
学校に向かう。

奈緒はオシャレでばっちりメイクもしてて、おまけに細くてモデルみたい♪

それに比べて私は
それといって可愛くもないし、それといって不細工でもない。
いわゆる普通の高校生って感じ。

そりゃあ奈緒のようなメイクに憧れたりするけど、ナチュラルにかるーくする程度。
ばっちりとメイクした自分に自信が持てない…。


学校につき、奈緒と話す。
この時間が1番スキ…。

そんなとき、1人の男子が廊下から私を呼んできた。


「何ー?」


行ってみると呼んでたのは7組の岡崎って男子だった。


「あんさー!次の授業うまくぬけだして屋上に来てくれね?石井が用あるってさ。」


「うん。
 分かった!」


次の授業の時間、
私は屋上に行くために手を挙げた。


「先生!
 お腹が痛いので保健室
 行ってきます。」


必死に
お腹痛いオーラを出す。

「分かった。
 行ってこい」


案外すんなりと抜け出せた。
でも、奈緒は何か気づいてるような気がする。


教室を出て、屋上へ行く
屋上の扉をあけて辺りを見回す。すると向こうに寝そべってる男子がいた。


「あのぉ…。」

声をかけてみる。


「おぉ。
 来てくれたんか。」


起き上がりながら
そういう。


「たいした用はないけど
 前から気になってて。
 一度話してみたいと
 思ってたんだ。
 名前、何てゆーの?」


「ゆき…。浅村幸」

彼は起き上がりこっちをジーッとみてる。


「じゃぁ幸。
 これからよろしく」


「あ、うん。
 よろしくね」


それが私と優の出会いだった。

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