2番目。
「好きだけど、大好きではないんだ?」
何度もそう言いそうになった。

だけど、私は何も言えない。

彼には私よりも好きな人がいるのだから。

彼を困らせたくなかったし、彼の口から
「1番は他にいる」
なんて聞きたくなかった。

思いを伝えることができて、その思いを受け止めてもらえるだけで幸せなんだと、必死で自分に言い聞かせた。
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