2番目。
いつもあんなにニコニコ笑っている奈々ちゃんが泣くなんて、きっと余程のことがあったんだと思う。
「行かないでほしい」
「行ってあげてほしい」
いろんな思いが交錯して声が出なかった。
無言のまま諒くんを見つめたけれど、諒くんは
「ごめん」
そう言って、私の手をふりほどいた。
そして、1度も私の方を見ることなく奈々ちゃんを追いかけていった。
「行かないでほしい」
「行ってあげてほしい」
いろんな思いが交錯して声が出なかった。
無言のまま諒くんを見つめたけれど、諒くんは
「ごめん」
そう言って、私の手をふりほどいた。
そして、1度も私の方を見ることなく奈々ちゃんを追いかけていった。