２番目。
「たしかに、ずっと雫に甘えてたかもしれない。
でも、俺はちゃんと雫の事好きだよ。それじゃダメなの？」


このまま諒くんの言葉に流されたい。
流されてしまえば今までみたいに付き合っていけるだろう。


「…ダメだよ。諒くんが１番大切にしたいのは奈々ちゃんでしょう？
それをわかっていながら諒くんの隣になんかいられないよ。
私はそんなに強くない。
だから前に進むって決めたの。」


このままでは嫌な女になるばかりだ。


諒くんの気持ちを掴んで離さない奈々ちゃんに嫉妬して。
そばにいる私よりも奈々ちゃんを思い続ける諒くんに腹が立って。


そんな、真っ黒な感情に支配され続ける自分が嫌になった。
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