バスルーム
~君の魔法が解ける時間~
『なんでブスってわかるの?そんなの人それぞれの好みの問題だろ?』
う…
そう言われるの一番困る。
『ち…中学で仲良かった友達に言われたの!…ブサイクだって』
『はぁ??』
『あたしが教室から出たあと,その友達が言ったの。ブサイクとつるんでたら男がよりつかないって…』
…あたし,あんなこと気にしてたんだ。
自分でも知らないうちに,封印していた記憶がジュンに引き出されてしまった。
『…そんなことずっと気にしてんの?』
ジュンの目がだんだん哀れみの目になっていく。
『そんなの言わせておけばいーんじゃねぇの?その友達はちなの本当の魅力をみてなかっただけだろ。』
俺は見てたみたいな顔してる。
『俺にはわかるよ。ちなの本当の魅力。』
ほら…