バスルーム ~君の魔法が解ける時間~


『ば…ばかぁ。』


あたしは情けない声をあげた。

『もしかしてキスしたかった?』


ジュンの指がそっとあたしの唇に触れた。


その指がすーっと唇の形をなぞっていく。


あたしは金魚みたいに口をパクパクさせた。



だって…
だって……






ジュンの目がえっちすぎるんだもん。


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