バスルーム
~君の魔法が解ける時間~
あたしは仕方なくジュンに肩を貸し,2人してヨロヨロとした足取りで仕事場をあとにした。
ジュンの息ははぁはぁと荒く,あたしのこめかみのあたりをくすぐる。
あたしはママと違い背が低い方で,153センチしかない。
一方ジュンは180センチ近くある長身。
さすがモデルって感じ。
でも身長差があまりに大きかったらしく
『大丈夫,俺…1人で歩くわ。』
『ご,ごめん。』
背の高いジュンにはあたしの肩は遠すぎたらしい。