私にとって唯一の人
「で?橘君はどんな?」
美香が興味津々というふうに聞いてくる。
「どんなって‥まだ昨日からだし‥けど優しいよ!」
告白のオッケーをもらってから、「送るよ」という健司君に遠慮したが、結局送ってもらい、バイバイした。そして、今朝は駅で待ち合わせての初登校、ってだけである。
「桜?顔にやけてるよ?」
美香が呆れながら注意してくる。
「聞いてよ!美香♪健司君ね、優しいんだよ。さりげなく電車でも守ってくれるし、照れながら手つないでくれたり♪幸せ〜」
「はいはい」といかにも適当に相槌をうちながらも、美香は桜を優しくみていた。桜の幸せは美香を幸せにする。
「よかったね」
美香は夢心地な桜に聞こえないくらいの小さな声で、言った。
美香が興味津々というふうに聞いてくる。
「どんなって‥まだ昨日からだし‥けど優しいよ!」
告白のオッケーをもらってから、「送るよ」という健司君に遠慮したが、結局送ってもらい、バイバイした。そして、今朝は駅で待ち合わせての初登校、ってだけである。
「桜?顔にやけてるよ?」
美香が呆れながら注意してくる。
「聞いてよ!美香♪健司君ね、優しいんだよ。さりげなく電車でも守ってくれるし、照れながら手つないでくれたり♪幸せ〜」
「はいはい」といかにも適当に相槌をうちながらも、美香は桜を優しくみていた。桜の幸せは美香を幸せにする。
「よかったね」
美香は夢心地な桜に聞こえないくらいの小さな声で、言った。