私にとって唯一の人
２
「「「ええ〜！？オッケーもらった？！」」」

教室につき、健司君が男子たちと外へ行った隙にクラスメートの報告会に参加した。

昨日の一斉告白の結果は、２勝３敗。

「桜が橘君おとすとはね〜」

３敗のうちの一人であり、桜の大親友でもある美香-ﾐｶ-がうなる。
美香とは高１から同じクラスで、高校で初めてできた友達である。

可愛いというよりは、キレイ系であり、人気もある。そんな美香が告白した相手は、（桜しか知らないが）数学教師の山岸-ﾔﾏｷﾞｼ-である。山岸といえば、暗く、地味なイメージがあるので、美香が山岸に片思いしていると聞いたときは驚いた。
（山岸、美香振っちゃったんだ〜意外）

すると、美香は桜の考えてることに気づいたのか、苦笑して、
「私のことはいいの！桜よかったね！」
と言ってくれた。
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