天然彼女と俺様ヤンキー君!?
それから、喧嘩をやめて、映画館に入った。
やめたっていうか、めんどくさくなっただけ。
「隼輝、あたしみたいのあるんだけど…」
「どれ?」
「これ」
恋愛ものだけに隼輝の顔が変わった。
「見んねーよ」
「なんで?一緒みようよ!」
「はぁ…しかたねぇな。」
「やったー」
それからあたし達はチケットを買って、席についた。
少しすると始まった。
うわ、これ泣ける。
ん~~~、主人公可哀相…でも、繋がってよかった~。
あたしは映画が終わっても泣いていた。
「もう、泣きやめよ…」
「だってぇー」
「泣きやまねぇとキスするぞ?」
!?
「泣きやむ!」
そう言って涙を手でゴシゴシ拭いた。