アオイソラ
「もしあたしがまだ好きだって言ったらどーする??」

「本気なら返事する。嘘なら相手にしない。」



「あたし本気だよ?」


言ってしまった。

驚いた表情の宮島くん。

「返事いつでもいいからちょうだい?」

その頃はもうあたしの家の近くだった。

「あぁ。」

「じゃあ、あたしここだから。」

そう言ってあたしはマンションの玄関に向かって歩き出した。


時々振り返りながらも……。
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