深紅の花に姫君《旧版》
あたしを庇い死んだ母様…


王家の血を流していた
ばっかりに…



だからあたしは
剣を習ったんだ…


すこしでも…
強くなるために…



「母様……」




あたしは届く事のない
夜空に呟いた。
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